形のない覚悟

小学5年生のときだったと思う

理科の先生にぼくらはつめよった

「どうしたら精子と卵子が合体するのですか」

先生はぼくらに逆に

「どうしたら合体すると思う?」

ときいた

ぼくらはない知恵をしぼって

アレコレ挙げた

どれも違うらしい

ぼくらは先生に懇願した

先生は黒板にちんこの絵を描いた

ぼくらは真実をきいてざわついた

女子は

きもーい

と言った

男子は

黙っていた

先生は言った

いつかそうしてもいいと思う相手がみつかるよ

あれから大分経った

ぼくは思う

あのひとになら

乳首を取られてもいい

あのひとのためなら

ちんこを切ってもいい

そんなひとがみつかるのだろうか

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