片恋 phase 26

あなたにあえないときの
さみしさを
帳消しにするために
あなたにあいにいくのか
あなたにあえないときの
さみしさを
かりいれるために
あなたにあいにいくのか
ぼくには
とうとう
わからなくなった

寄り道

どんなにつまらない詩でも
あなたのもとにとどくのなら
そのとき
わたしのかいたかなしい文字たちも
はじめて
世界に接続されるような気がして
ただもう
なみだがでてくるのです

片恋 phase 25

白い空をみても
あなたのことを考え
青い空をみても
あなたのことを考え
黒い空をみても
あなたのことを考える

末期症状というほかないが
わたしにはもう
治す気も治る気もないのだ

片恋 phase 24

あなたのことを
おもいうかべるとき
そのあなたは
すでに本当のあなたでも
そのままのあなたでもない
そのこと自体すでにつらい

あなたのことをおもえば
おもうほどに
わたしはあなたから
はなれていってしまう

片恋 phase 23

かみさま
わたしの仕事が
忙しいのは
知っております
しかしながら
わたしから
休日ばかりは
うばわないで
いただきたい
わたしは
どうしても
だいじなひとに
あいたいのです
そのためだけに
仕事の日々を
戦いぬこうと
そのように
思っているのです

片恋 phase 22

つらいとき
好きなひとに
ああ、つらい
しにそうだ
というのもよいのだけれど
むしろあえて
だまって
くるしんでいるほうが
おとこらしいのではないかと
おもうだけおもってみたのだ