ひとりだというのに

白いポロシャツ着て
うす水色のジーパン履いて
勉強机で
ウイスキーのんでる

ウイスキーのみながら
古いフォークソングきいてる
ぼくは現実に背を向けているのだろうか
現実というものが
ただただ恐ろしく
meaninglessなのだとしたら
背を向けて当然だろうか
ぼくはぼくが何を求めているのかすら
わからない

人生がmeaninglessなら
これ以上生きていてもmeaninglessに変わりはない
ある種のゴール・インだ
つまらない悟りだ

物心ついたとき
人は悟る
生きるとはこういうものだと
なにも悟るためだけに
老人になる必要はない

ぼくは今酒をのんでいるので
死を強く願っているわけではない
ちゃんと生きているのだろうかぼくは
10才のぼくが今のぼくを見たら
どのように思うのだろうか

きっと10才のぼくは27才のぼくを見て
十分に長生きだとひとまず拍手を
してくれるだろう
そして今のぼくの諸々の欠点を
あと27年生きて埋めろと言うだろう

生きるとはそれだけで意味のあることだと
ふつうは人は言ってくれないものだ
人にその言葉を求めてはいけないのだろう
人は安っぽい意味に振り回され続けているのだ

ぼくは自分の大切な人たちに言おう
巷の意見は無視しよう
生きることはそれだけで意味のあることだ