年末日記#4

福生の母親宅にいる。廊下側の部屋で遠赤外線ヒーターにあたりながらこの日記を書く。

朝は6時に起きた。のんびり朝ごはんを食べていたら7時も過ぎた。そのまま音楽をきいたり、本をよんだりしていたら8時近くなり、出かける準備をはじめた。ドアを開けて外をみると、霧で真っ白である。さむい。9時には出かけようかと思っていたが、少しずらしそうと思った。

10時前にリュックを背負い、自転車にまたがった。酒呑み、作家、ミュージシャンに必要なもの、それはエクササイズかもしれない。霧が徐々に晴れていくなか、もくもくとペダルを回した。

いつもどおり利根大堰で利根川を渡河。用水路沿いにしばらく走り、吹上駅方面へ道を逸れ、その後東松山へ向かう。

あとは国道407を淡々と南下する。トラックもそれなりに走っており、気は抜けない。入間から国道16にスイッチする。昼過ぎにコンビニに寄ったが、昼ごはんを食べる気にならず、ゼリーで済ます。たぶんあと17キロくらいで着くだろうから、休憩もほどほどに出発した。

あとは難なく14時半には福生の母親宅に着いた。父親がどこからかもらってきたおせちを食べながら、わたし、父、母、祖父の4人で酒を呑んでいた。わたしはお腹はすいていたが、あまり食べられなかったみたいだ。

横になって持参したイヤフォンで音楽をきいた。ギターがないのがつらい。また買うのもばかみたいなので、今日はがまんするが、明日は帰ろう。

年越しである。意識はもうろうとしている。今年の自分にも、そろそろ退場していただこう。

年末日記#3

禁煙も作曲も苦痛を伴うには違いないが、やはり何もしなくても苦痛なことには変わりがないだろう。

苦痛が、などと書いておきながら起きたのは昼過ぎであった。昨日コンタクトをしていたら目が充血し、今日は目を休ませようと寝ていたら昼になってしまった。

スパゲティーを茹でて食べる。レトルトのパスタソースをすぐ隣の小鍋で温めていたのに、いつもの癖でスパゲティーにオリーブオイルをかけていた。ええい、ままよとパスタソースもかけた。デザートにリンゴを食べる。

今日はコンタクトをやめ、化粧もやめた。

作曲作業。明日は母親宅にお邪魔する予定で、作業はあまりできないと予想し、今日のノルマは3曲。

  • 「歳末」
  • 「雨の日」
  • 「晴れたよ」

の3曲ができた。その後「禁煙のうた」を録音しようと試みていたが、自分の声が小さすぎて諦めた。もうちょっと練習がいるかもしれない。あるいは単に度胸の問題かもしれない。

はや夕飯の時間となり、レトルトカレーを温める。当然ながらご飯も炊いた。レトルトカレーが手抜きには違いないが、ご飯を炊いているので完全な手抜きというわけではない。外食のしすぎはいけませんというのなら、手段は問わず家で食べればいいのだと思う。私は軽減税率のポリシーに全く賛同していないが、要するに家で食べて欲しいのかな、とただその思想だけを思った。

明日は大晦日である。「私は人間ではありません」とか言ってみたいが、これまでも人間だったし、これからも人間であろう。「不自由だから踊るのだ」と言ってみよう。

「歳末」

D A
今年がおわる
G Em
この曲で今年も
D
おしまい
D A
ふりかえるまもないいちねん
G Em
なんどデートにいきましたか
G Em
なんにんのひとにほれましたか
D A
ああきかないで
G Em
わたしがほれてるのはひとり
G Em
デートなんて行ったこともないわ
D A
今年がおわる
G Em
この曲で今年も
D
おしまい

禁煙のうた

Capo 2

C Am Dm7
ぼくはたとえきみが
G
愛してくれなくても
C Am Dm7 G7
たばこをやめる
C Am Dm7
愛されることを待ちながら
G
たばこを吸うなんて
C Am Dm7 G7
たたかう男のすることか

C

Em A D7 G6 G
きみはとてもきれいだね
Em A D7 G6 G
ぼくがいなくてもきれいだろう
Em A D7 G6 G
ぼくはきみをおもいながら
Em A D7 G
しかしきみをまってるわけじゃない

C Am
たばこをすいたくなっても
Dm7 G
愛はわたしとともにある
C Am
たばこをすいたくなっても
Dm7 G
愛はわたしとともにある

C

そのほかになにか考えることはないか

Capo 4

Dm7 G7 Dm7 G7
Dm7 G7 Dm7 G7

A D A D7
きみ以外になにか考えることはないか
A D A D7 Dm7
きみ以外になにか考えることはないか

F A
だってきみについて考えてもしょうがないのだから
F A
実際にきみに会えばぼくがきみについて
F G C
考えていたことが間違っていたことが
Am7
わかるだろう

F A
きみがこのごろなにについて考えているのか
F A
ぼくにはわからない
F A
きみにたずねてみればよいのかもしれないけれど
F G C Am7
あれこれときくのも失礼な気がするし
F A
ぼくに教えたくないこともあるかもしれない
F G C Am7
ああ妄想なんてだいきらいだけれど
F G C Am7
ぼくのむだな妄想ばかりが広がる

A D A D7
きみ以外になにか考えることはないか
A D A D7
哲学者気取りでいた時期もあったじゃないか
A D A D7
ほんとの仕事は詩人だといつわっているじゃないか
A D A D7 Dm7
どうしてあのひとのことばかり問題にするのか

A D A Dm7 G7

奴隷になりたい

Down tuning (+1)

ストロークパターン
↓ ↓ ↓ ↓↑

F C F G
奴隷になりたい
F C Dm7 G
奴隷になりたい
F C D G6
きみの奴隷になりたい

F C Am6 Em
きみの彼氏になろうという
F C Am6 G7
考えがそもそものまちがいだ
F C Am6 Em
ぼくがきみをリードしても
F C Am6 G7
きみがついてくるはずがない

F C Am6 Em
自己主張なんてもうやめよう
F C Am6 G7
主人公はきみだ
F C Am6 Em
ぼくはきみの言いなりになり
F C Am6 G
ひたすらきみにつくすだけ

F C Am6 Em
きみに死ねといわれたら
F C Am6 G7
きっぱりと死んでしまおう
Bm G A D
さわやかに笑顔うかべて
F C Am6 G7
きっぱりと忘れてしまおう
Bm G A D
さわやかに涙ながして

F C Am6 Dm7
F C Am6 Dm

火星に探査機とばすように

ストロークパターン
↓ ↓ ↓ ↓↑

C Am Dm C
火星に探査機とばすように
C Am Dm C C7
ぼくは今日も歌を歌う
F Fm Em Em7
ただただ好きだと言うために
F Fm Em Em7
ただただ好きだと言うために

D G A Asus4 Asus2
火星にゃ火星の恋があり
D G A Bm
地球のことには興味がない
D G A Asus4 Asus2
火星にゃ火星の恋があり
D G A Bm Bm7
地球のことには興味がない

年末日記#2

休みも2日目となった。年末ムードもはや飽きてきた気がする。

9時前に起きることができた。7時に目覚ましはかけているが、全く反応できない。スパゲティーを食べ、コーヒーを呑む。昨日化粧がうまくいかなかったので、今日もトライしてみた。コンシーラーのかわりに舞台用のファンデを髭に塗りつけるとそれなりに仕上がったので、今日はそのまま落とさず過ごした。

昼前から河原で12弦ギターを弾く。自分の作った曲を主に弾くが、歌は恥ずかしくてなかなかきちんと声を出して歌えない。性格的な宿命だろうか。山の中で歌ってもびくびくしてしまうので、これ以上なおらないかもしれない。

14時ごろ自宅で昼食をとる。その後ロードレーサーに久しぶりにまたがった。河原を軽く走る。結局日没ごろ帰宅した。

日課となっている作曲に取り組む。変わらずノルマ2曲。今日は2曲ともフィンガーピッキングで作った。1曲は「禁煙の歌」という。

シャンプーや洗剤の残りが少なくなったので買い出しへ。ドラッグストアはいつもより人が少ない気がした。

冷食のチキンライスに湯せんのハンバーグをのせて食べる。最近冷食を食べる機会が増えた。昔と違って十分うまいので、便利だなぁと思っている。単に堕落しただけかもしれないが。

昨日『資本論』が9巻すべて揃った。最近の読書リストを載せよう。

  • 『資本論』、マルクス
  • 『あれか、これか』、キルケゴール
  • Gravity’s Rainbow, Thomas Pynchon
  • Kritik der reinen Vernunft, Immanuel Kant
  • 『ランボオ詩集』、中原中也(訳)

そのほかにも読み途中のものがあり(ドイツ語の聖書と『エデンの東』)、リストが終わる気配はない。お勧めはというと、キルケゴールだ。彼の結婚への並々ならぬ関心と情熱はどこから来るのか不思議である。倫理とかで紹介されるまじめなイメージがひっくり返るので一度読んでみるのもいいかと思う。

夜な夜な酒でも飲みたい気分だ。

年末日記#1

佐野に向かう電車に乗っている。本屋まで取り寄せた本を取りに行くところだ。

朝は用事がないせいか10時まで寝ていた。簡単に朝ごはんを済ませたあと、なぜか化粧などしてみたが、ヒゲがうまく隠せず、不自然だったので落としてしまった。ヒゲを隠そうという企み自体が間違っているのかもしれない。明日はコンシーラーを省いてみよう。

河原でギターを弾こうかと思っていたが、風があったので、部屋で12弦ギターの弦を張り替えた。この間6弦(いちばん細い弦)が切れてそのままになっていた。12本も変えるのは実に大変で、昼過ぎに始めて終わったのは3時になるころだった。

ギターをOvationに持ち替え、作曲作業に入る。この休み中は1日2曲のノルマを自分に課す。5時ごろ作曲は終わった。練習を続けて6時前に片づける。

洗濯機から洗濯物をひっぱり出してハンガーにかけ、あわただしく家を出て今ココである。最近の自分がなにをしているのか、自分でもよくわからない。