女に袖にされたという
ただそのことだけでも
旅に出る価値は十分にある
詩と恋愛
恋愛をしているあいだは
恋愛のために詩をかき
恋愛がおわってしまったあとは
恋愛のしぼりかすで詩をかく
意志
わたしがあなたの内面について
把握していなかったのと
もしかしたら同じくらいに
あなたも私の内面について
把握することはできなかったのではないか
ひとりの人間を構成するものが
その場その場の感情以外にもあるのだ
と信じたうえでの話だが
冷めた恋
コーヒーなどの飲み物について
さめてもおいしい
とあなたは言っていたけれど
冷めた恋については
さめてもなおよい
とあなたは言うだろうか
あるいは
冷めた恋はもはや恋として
存在しない
とおっしゃるだろうか
A Haiku of Spleen
寒空に死んだ顔してバイク売る
夢
夢という
近い将来への野望を
まじめにいだくとき
その夢が
過去の私を将来の私に
約束しないとき
私は他人をいくらか
あざむいている気持ちになる
そうでなくては
夢などではない
終末日記 #2
久々にRaspberry Piを使って記事を書いている。MacBookのほうが慣れてるからラズパイを使うといろいろ遅くなるのだが、たまには使わないと起動する気も起きなくなる。
さて今日は7時に起きようと思っていたが、実際に起きたのは10時。スパゲティをゆでて買い置きのソースをかける。お昼にジムに行くことを考えるとあまりのんびりしてもいられない。朝の所用と準備をすますとすでにいい時間になっていて駅まで走った。(いつもは自転車で行くからわりとぎりぎりまで家にいるが、今日は朝から雨なので電車である)
ジム(詠春拳)へはスタートの5分前に着いた。全体クラスのあと、上級の先輩との延長練習があり14時半に終了。雨はほぼやんでいた。
自宅最寄り駅で降りて牛丼チェーンで遅い昼食。その後図書館へ寄って理科年表をすこし調べる(外国の気温データを確認)。
帰宅して自転車の整備やら洗濯やらで時間がすぎる。昨日はんだ付けしたキーボードのファームウェアを焼いて動作試験しようと思っていたが、変換ケーブルを会社においたままだったので今日は断念。途中まで見ていた映画『戦場にかける橋』を最後まで見る。
食材が切れかけていたので近所のスーパーへ。夕飯は買ってきたナンとレトルトカレーとコーラ。
天気がよければ自転車に乗りたかったが、雨なのでおうちタスクが多いのはやむをえない。週末が終わっていく。
レコーディング
なぜだかわからないが
あたまのなかみがすこしずつ
こぼれていく
なぜだかわからないが
自分だけが世の中から
とりのこされて
終わっていく
そんな気がする
妄想鍛錬
世間話もほどほどに
ぼくをだきしめてくれないか
だって冬は
とてもとてもさむいから
冬
まっくらな風呂場で
プラスチックのいすに座り
たばこの先の
ほのおをみつめる