史上最長のGW日記#3

溝の口から大井町行きの最終電車に乗っている。呑みすぎたというわけだ。蒲田の父親宅に泊まる予定だが、父親が起きているのかもわからない。

起きたのは7時前で、福生の母親宅のことだった。母も祖父も起きてこないので、ひとりコーヒーを淹れて飲んだ。ら胃が荒れた。

身支度をしているうちに10時くらいになり、ちょちょっとギターに触ってから出発した。

12時前に溝の口に着き、ランチをハンバーガーショップでテイクアウトする。川崎の子ども会指導者の集まりのため、12時には会場へ。

その後、総会を15時から、懇親会を17時からこなし、20時から若手メンバーだけで2次会となった。

22時過ぎから2手に分かれての3次会が始まり、ぼくはカラオケに行った。カラオケとは現代人のドラッグなのではないか。不思議な中毒性がある。ぼくはたばこの煙で涙が出た。自滅である。

0時も過ぎて解散した。今ギターケースを膝に挟んで電車に乗っている。なさけない、かもしれない。帰るところがあるかないかという問題に不安になるが、ぼくがだらだらしていたせいだ。救いようがない。

史上最長のGW日記#2

福生にある母親宅に泊まっている。今日という日もまもなく終わる。

朝はまたもさっぱり起きられず、11時30分ごろ目覚める。出かけなくては。泊まりの支度を急いで済ませ、歯を磨きひげをそる。明日は少しマジメなカッコをしなくてはいけないので、ズボンとシャツをカバンに押し込んでおく。13時の電車に間に合うよう家を出る。

電車はGW効果でいつもより混んでいる印象。太陽がまぶしい。昨夜遅くまで飲んでいたために、体調はイマイチだ。久喜までうつむいて過ごす。JRはやはりそれなりに人が乗っていて、端くれで突っ立っていた。本を読むほど元気がなく、イヤフォンで音楽をきいていた。

新宿で乗り換える。トイレに行きたい気がするが、乗り継ぎをスムーズにしたいのでそのまま来た電車に乗った。立川まではわりとすぐだ。青梅線に乗り換えてしばらく走る。まだ青梅線の駅を覚えていないのですこし遠く感じる。

福生駅着。15時40分。朝からなにも食べていないので、エキナカの喫茶店に寄り、サンドイッチに食らいつく。そもそも早く来たのは、ギターを探すためだった。スマホで近くの楽器店を検索する。

楽器店へ。ゆるい上り坂の中腹にあるお店だった。中が狭そうで薄暗く、1度目はスルーして米軍基地のほうに向かった。ギター屋をもう1軒見かけたが、こっちはエレキメインっぽかったので、やはり1軒目のお店に行くことにする。少し回り道をしながら戻っていく。

お店に入ると男性2人が座ってギターを弾いており、ぼくはそれ以上進めなくなった。足場もギターケースとかで埋まっている。しばらく目を丸くして立っていた。奥のほうの人が店主らしく、声をかけてくれた。ぼくはクラシックギターはありませんかと尋ねた。中古でいいのかいと聞かれたので、中古でよいですと答えた。

奥から店主が年季の入ったクラシックギターを持ってきてくれた。試しに抱えてみる。ネックがフォークギターに比べるとだいぶ太いが、ボディーのサイズ感はいい感じだ。弦が一部張ってなかったり、弦高の調整が必要だったりしたので、しばらく待っていた。ちなみにぼくはクラシックをやるつもりがあるわけではなく、ポップスとかの伴奏がしたいだけなので、弦高は落としてもらった。カポタストは持参したバネ式のものがなんとか使えそうだ。

中古のハードケースも合わせて見つけてもらい、思ったよりだいぶ安く済んだ。ケースを引っさげて店を出る。その後駅の南側で母親にばったり遭遇した。そのまま一緒に酒屋に行き、ビールとウイスキーを買った。

18時ごろ母の住むマンションに着き、さっそくポロポロとギターを弾く。今持っているモリスのフォークギターより弾きやすいかもしれない。サウンドのまろやかさも申し分ない。いい買い物をしたと思う。

夕飯はすき焼き風鍋をつつきながら酒を飲んだ。昨夜も飲んでいたのだが。まあよいだろう。明日も飲む予定だ。明後日も飲む予定だ。

明日は子ども会の用事で溝ノ口に行かねばならない。本を読んで寝よう。

史上最長のGW日記#1

大した意味があるとも思えないが、長い連休なので日記でもつけることにする。今日はたぶんひとりで飲みに行ってしまうので、出かける前に書くことにする。

起きたのは11時台だ。本当は早起きして千葉県東金市まで自転車で行く予定だったが、朝方まで雨が降っており、サイクリングツアーは見送った。ぐずぐずとふとんにくるまっていた。

起きたはいいがなにもない。スパゲティをゆでる。コーヒーを呑む。新聞を読む。今月で平成も終わる。平成にネガティブな評価をする人もけっこういるみたいだが、ぼくは平成どっぷりの人間なので、平成は好きだ。名残惜しい気もするし、自分の青臭い時期もこれで終わるんだなぁという気もする。

昨日は帰宅後寝落ちしてしまったためギターを弾くことができなかった。今日は昼から弾いた。ジョン・レノンの Imagineを弾くこととする。はじめて弾いたのだが、夢中になっているうちに夕方までに楽譜を覚えてしまった。

午後2時から自転車で出かけた。レースを見据えたトレーニングだ。富田方面から根古屋森林公園まで。上り基調の道路をいつもならまあまあのギアをかけながら走れるのだが、とんでもない向かい風が吹いており、全く脚が回らない。ぜえぜえ言いながら、自分の弱さにがっくりした。

根古屋森林公園では早くも鯉のぼりがはためいていた。ぼんやりと傾きつつある陽の光をながめる。こういうとき、「人生もまあ悪くない」と思える。

帰りは追い風で軽く回しながら市街地へ戻る。そういえば一度もコンビニに寄らなかった。帰宅は5時少し前。ワイシャツを紙袋に押し込んでクリーニング店へ。

またギターを弾く。音楽コンプレックスを克服しようと躍起になっているのかもしれない。さりげなくピアノやギターをその場で弾ける人をうらやましいと思ってきた。まぁ、自分がそうなれるとは思わないが。

東京の西のはずれにいる母親に電話し、明日泊まりこむことにした。個人的には古着やらギターやらを物色しに街をぷらぷらしたい。

夕飯を牛丼チェーンSで食べる。作業着やスーツ姿の人もちらほら。

最近ひとり飲みに行っていないので、今夜は行くことにしよう。明日以降も飲む機会は幾度かあるので、飲んだくれの連休になってしまいそうだが、それもそれでよいだろう。

You are a guest after all

今気づいたけど
生まれた瞬間から
今この瞬間まで
途切れることなく
生きているんだなあ
これはなんか
すごいことなんじゃないか
もう
何をやってきたとか
関係ない
寝てるときだって
生きてるんだ
これはすごいことだ
精神も
行為も
生命のおまけにすぎないのかもしれない
人間に差はない
生まれて死ぬことに変わりはない

いくら悩んだところで
生命は
大事なところは
ちゃんとわかっているのだ
ぼくはぼくにのっかって
世の中を見ているだけなのだ
ぼくはぼくに守られて
好き勝手悩んでいるだけなのだ

ぼくはいくら努力しても
生命を駆り立てることはできない
ああ
ぼくらの人生は生命そのものではない
人生はぼくらだけに見える生命の模造品なのだ

心の景色の終着点

起きた瞬間からしょぼーんと
午前11時

昨日は
新入社員歓迎会
私は5年目の社員
ギター担いで音楽奏で
帰ってきたのはmidnight

起きたとき
なぜだろう
すごく悲しかった

具のないスパゲティを食べる
あると思っていたパスタソースが
実はなかった

よくわからなくなる
飲み会に行っても楽しくないのは
なぜだ
それは表面的にしか人と関われないからだ
よくわからないのは
どうすれば深層的に人と関われるのか
ということ
もしかしたらそれは見果てぬ夢なのではないか
ということ
そしてもしそれが見果てぬ夢であるならば
私は自分の心のなかでしか
生きられないのではないか
ということ

Progress, progress, progress
進歩とは目に見えないものだよ

私を焦らせる人に言っておく
あなたがたが率先して焦ればよい話だ
私のことは置いていってくれ

人はみな
旅の途中で倒れるものだ

朝の神話

朝早く起きた
朝早く起きても
さあなにかしよう
という気にならない

朝ごはん食べとこう
パンを焼く
コーヒーを淹れる

昨夜はもうどうでもよくなって
ひどく眠くなってしまって
寝たんだっけなあ

会社に行き続けても
死ぬことはないと
思ってきたけれど
もしかしたら
死ぬかもしれない

誰とも話したくないと
思う時がある
誰もわたしの頭に
浮かんでこないでくれと
思う時がある
わたしはわたしだけの
判断がしたいのだ

わたしは欲の塊だけれど
この世になにか望むことも
これからこの世でしたいことも
特にないような気がしてしまう
もう充分なのではないか
そんな気がしてしまう

わたしはひとり座っている
わたしと同じくらいひとりなひとは
わたしと同じくらいひとりだから
わたしには会ってくれないだろう

わたしはよく休むひとだけれど
休み足りない気もしている
5年くらい休みたいのだ
世の中
どうでもよいことが多すぎる
生きることに集中できないではないか
世の中
どうでもよいことが多すぎる

なにもしたくないなあ
頭のなかの
わたしの口ぐせ
聞いてくれるひとはいないから
たぶんわたしは
聞いてくれるひとを
好きになってしまうだろう
だからこのままでいいのだと思う
ひとを好きになるのなら
わたしに得があっては
むしろよくないのだ
わたしは孤高のあなたを愛したい

船出

23時15分
これから仕事?
これから遊び?

サケはおあずけ
たばこはおあずけ
本はおあずけ
ギターはおあずけ

紙とペン

書くのはなあに
ラブレター?

そもそもあなたの好きなひとは
だあれ?

死ぬまで好きだなんて
言わないつもりでしょ
死んだら言えると
思ってるでしょ
いいの
死んでも

新しい仕事が始まる
とあなたは思う
心のなかで
心のなか以外に
思うところがあるかのような
口ぶり

うわあ
死にたいなんて
あなたは思ってる
たばこを吸うと
鼻毛が伸びると
あなたは思ってる

つらい苦しいだるい
また明日
完結しない日々
完結しないデートのような

あなたのことを忘れてしまうと
わたしには何も残らないような
気がする
残らなくてもいいけどさ

春だ
思い出したけど
春はぼくに向いていない
冬は行ってしまった
春が来たとき
ぼくはすでに
しおれていた
ぼくは冬に閉じ込められて
いたかった

生きていても
意味なんてなかった
意味なんてほしくなかった
与えられる意味なんて
いらなかった

生きていることが気持ち悪い
生きているだけで気持ち悪い
生きていたくなんかないんだよ
本当は
でも
死にたくもないんだよ
死んだところで意味は
ないんだよ

時計の針は
なぜ動くのか
そこに時間はあるのか
(たぶんない)

救いようのない世界
を救おうとするな

覚悟を決めろ
不完全な者として生きろ

湯呑み

茶碗にお茶を入れて
呑んでいる
湯呑みはない
Do you know
Me?

誰か教えてほしい
なぜ茶碗にごはんを盛り
お椀に味噌汁を入れ
湯呑みに茶を淹れるのか

なぜ茶碗で茶を呑まないのか
なぜ湯呑みで湯を呑まないのか
I want to know you
I want YouKnowMe

朝、公園で

朝食を食べる
毎朝
違う公園で
朝食を食べることができるなら
楽しそうだな
雨の日はどうするんだ
という突っ込みもあるけど
工夫してネタにしようじゃないか

今日は太陽が笑っている

春、そして

髪が伸びた
切らねばなるまい
切りたくないが

ウイスキーの瓶を買ってきた
飲もう飲もう飲もう
まだ飲んでないよ

たばこをやめていたがまた吸った
吸ってもどうということは
なかった

あなたのことがわからない
のは
ぼくがぼくのことをわかってないから

他人がどうあろうと
自分の道は自分で決めるものだ
そうだきっと

あ、2階から音楽がきこえる
どうぞどうぞ
うるさくしてください
ぼくの下手なギターがいつも
筒抜けだろうから

春、そしてぼくは
好きなことを口にして暮らすだろう
春、そしてぼくは
きみを忘れるだろう
春、そしてぼくは
ひとり泣くだろう

なまぬるい天国に行くより
真っ赤な地獄に行ってみたい