どうしてぼくは川崎にいないのだろう
どうしてぼくは川崎にいないのだろう
どうしてぼくは栃木のはしっこにいるのだろう
ぼくは川崎にいるきみのことが好きなのに
どうしてぼくは川崎にいないのだろう
こうしているうちにもほかの男たちは
毎日きみの顔を脳裏に焼き付け
きみを駅で待ちぶせしたりして
真っ白なきみの思い出を染めていく
ぼくはめったにきみに会うこともなく
部屋にこもって音楽をつくったり
福島県を歩いて旅したりして
ただただ妄想の海を航海する
知っているこんなことではだめだ
川崎にいなくてはだめなんだ
きみにつくそうと思うのなら
川崎にいなくてはだめなんだ