わたしがしたことよりもわたしがしなかったこと

「ぼくは今日おサケを呑んだかもしれない。でもぼくは今日たばこを吸っていなければ、オナニーもしていないのだ。選択とはつまりそういうことだ。」

いつのまにかつらい日々に突入していた。つらい日々とは、明日が見えないのに明日が大して今日と変わらない日々のことを指す。

午後からずっと頭が痛く、帰宅するなり着替えながら横になるとそのまま寝てしまい、起きたら21時前だった。朝になっていなかっただけよしとする。持ち合わせの現金が8円しかなかったため、コンビニへ行ってお金をおろし、あれこれ食べ物を買った。

そんなわけで今日は自転車に乗っていなければギターも弾いていない。不機嫌になりたいところをぐっとこらえてわたしは思う。こんな暑い日には死ななかっただけ立派だ。家で寝て英気を養っているだけ偉大だ。

職場は新しいことをやろうとして悲鳴をあげているのかもしれない。それはわたしもそうだ。それ以前にわたしは職場に行き、自席に座っているだけで気持ちがすりへる。わたしは一瞬思う。「仕事とはこころの体力勝負なのだろうか」

失いたくないのは生活か。失いたくなのは信用か。失いたくないのは心の平穏か。

「あなたが必要としているものをわたしは必要としていない。わたしはあなたが必要としていないものを必要としているのだ。」

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