今は18時40分で、ルマンのYHにいる。パリの薄汚いと形容したくなるそれとは打って変わって清潔かつ心温まる宿である。
昨夜はよく眠れず、しかもお腹を壊していて、お世辞にも調子がいいとは言えなかった。6時20分起床。気持ちを落ち着けるために本を読み、部屋を片付ける。
7時から朝食を食べる。今のところパリのYHでポイントが高いのは朝食くらいである。シリアル少々にヨーグルト、パン2切れ、ハムとチーズ、オレンジ1個、紅茶2杯。
朝食語まもなく出発する。まずはオペラ座近くのヴィヴィエンヌ通りの両替店へ向かう。お店は9時からだから8時から歩いた。YHから5.7キロ。パリの朝は通勤時間と見え、クルマ、バイク、自転車がひっきりなしに往来する。昨日は川沿いを歩いていたので、そこまで街歩きをしている感はなかったが、今日はこれがパリの目抜き通りとみえ、賑わいを感じた。
当の両替店には9時10分くらいに着いた。ガラス張りのカウンターのみの店舗。「日本円をユーロに両替したい」と伝え、3万円出した。換金率が悪くても200ユーロ返ってくればいいかなと思っていた。229,29ユーロ返ってきた。換金率は悪くないと思う。ただ6年前には300ユーロ近く返ってきたことを思うと、円安だなぁと思うだけだ。あとわたし的には通貨の両替は現地がお得と思っていたが、ネットで調べるとパリの両替はレートが悪いらしい。基本支払いクレカなのだが、現金は非常用に確保しておきたかった。
ブルス駅からメトロに乗ろうと思っていたが、道を間違え、パレ・ロワイヤル・ミュゼ・ドゥ・ルーブルからメトロの1番線に乗った。チケットの買い方がわからず、通りすがりのマダムに助けを求めた。英語混じりで丁寧に教えてくれた。助かる。
クルマの予約をしていた10時少し前にナシオン駅に着いた。エイビスのオフィスへ。クルマは先にネットで予約済みだ。手続きにやや手間取ったが、予約していたプジョー308が通りに手配された。カーナビを英語にしてもらい、あとはご自由にとなった。ルマンのYHの住所を登録し、クルマを出す。スマホでも念のためナビをかける。
何度か道を間違えつつ、パリ環状道路へイン。ナビに従って走る。環状道路をサヨナラし、高速に入ると道は割とガラガラになり、あまり日本と変わらない感じで快速した。高速域でもクルマの振動は少なく、快適である。
パーキングに寄ってみる。パン屋が入っており、サンドイッチとコーラを頼み、ランチとする。ヨーロッパの旅行といえばわたしにとって、ガソリンスタンドかサービスエリアである。日本でのコンビニ的な存在。
ルマンまではしめて200キロ強だが、13時30分過ぎには高速を降りた。市街地へ向かう。右から出てきたクルマに道を譲ったら、後ろのトラックにクラクションを鳴らされた。
YHまで来たはいいが、パーキングがなく、フロントで聞いてみたら、道端のパーキングスペースを見つけて停めるしかないと言われる。ぐるぐると界隈をさまよい、いよいよ停めるところがない。歩いていたご夫婦に相談すると、反対側の路地に入ったところに広場があり駐車場があるとのこと。しかもタダ。藁をもつかむような気持ちで迷いつつ広場へ。けっこう埋まっていたが、空いているワクにクルマをイン。駐車を完了した。
再びYHの門をくぐり、受付に行くと、スタッフの女性が部屋に入るには早すぎると言った。15時20分だった。普通は16時かららしい。フランス語で言われていることがよくのみ込めず、パソコンで英語に翻訳してもらう。話しているうちに、15時30分を過ぎ、清掃が終わったところだから特別に部屋に入ってもいいと言う。
すこしゆっくりしてから、街に散歩に出かけ、大聖堂を見たり、川辺でたたずんだりした。その後、お店に寄ってカミソリとシェービングソープを買って帰った。