今夜の教訓

ぼくは2回も
そのままでよいです
と言ったのに
あなたは
白い容器のかつ丼を
銀色のレンジで
あたためてしまった

ぼくは
気まずく
待ち
あたたかいかつ丼を
買い物袋に入れたのだった

かつ丼は買い物袋のなかで
じっとなんかしていなかった

帰宅するなり
ぼくはひいひいいいながら
汁のこぼれる容器から
かつ丼をうつした

きっとぼくは
3回目を言うべきだったのだ
それでもだめなら
頼んでません
と言うべきだったのだ

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