うるわしい名前の鎮痛剤

色あせたタイムラインを手繰りながら
最後のアールグレイを呑んでいるかもしれない

そしてどうすることもできず
オナニーで気を紛らわせようと
するかもしれない

灰色の朝日が昇る
もうたばこはない

きみはぼんやり音楽をきく
きみの気分にふさわしい音楽はない
きみは歯をみがきひげをそり髪をとかす

「人生なんて
まじでどうでもよかったのに
今日のおれは
やけに真剣じゃないか」

この世にいるおれに
これ以上求めても無駄だ

灰色の朝日
世界を競売にかけてしまえ

“大作家よ
なぜ私に私を破壊させようとするのか
私は
そんなにも
あなたにとってちっぽけな存在か”

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