ひとりSMの彼岸へ

さきほどまで超時空要塞マクロスの第27話「愛は流れる」を見ていた。最終決戦の出撃前、一条輝がリン・ミンメイに彼の気持ちに気づかなかったことを詫びられて、さわやかに「いいのさ」と返す場面が印象的だった。

人生とはひとりSMなのではないかと思うことがある。自分をいじめる自分と自分にいじめられる自分がいる。人生とは修行なのではないかと思うことがある。自分を鍛えようとする自分と自分に鍛えられる自分がいる。

自分は少なくとも二方向に向かう。当然のように自分はもつれて進んでいく。どちらの方向も否定するつもりはない。しかしなんであろう、わたしはこの二極端を行ったり来たりするシナリオはもう陳腐な気がしている。

自分をひとつにしたいというのはごく自然な欲求だと思う。そう思うことも多い。だからこそのひとりSM化もある。結局、自分というのはつねに多方向的で不自由な存在なのだ。

自分とはワガママな恋人みたいなものなのだろうか。それならば言ってやろう。「いいのさ。ぼくはきみのことが好きだけど、だからこそきみには羽ばたいてもらいたい」

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