11月23日(金)、パリ散策2

8時くらいに起きた。ダルタニャンで3度目となる朝食を食べる。やはり朝は紅茶。フルーツコーナーにオレンジがなかったので、ラフランスを取って切って食べた。

昨夜はベッド3つが埋まっていたはずだが、起きたら誰もいなかった。小さなスーツケースだけが窓際に置いてあった。連泊ですでに出かけたのだろう。歯を磨いてひげをそる。手ぬぐいはそのまま乾かしておこう。

特別予定はないのだが、まだ行っていないところがあるし、フレンチポップの楽譜が欲しかったので、グーグルマップで検索して出かけた。

セーヌ左岸のポンヌフからほど近いPUGNOという音楽書店に入る。思ったより小さなお店。マダムにフレンチポップの楽譜はありますかときいたら、置いていないと言われた。それならブーシャー ( Beuscher )ねと言われ、その場でマップを検索する。お礼を言って店を出た。

ブーシャーはバスティーユ広場の近くで、歩いて3キロくらいあった。かなり大きな楽器店だ。ギターを見たいのをこらえて書籍コーナーへ。あるある。欲しかった楽譜がある。ルノーの楽譜とムスタキのタブ譜を手に取り、会計へ。45ユーロなり。パリに来てよかったと思った。ネットで買えばいいじゃないかと言われそうだが、以前フランスのサイトから注文してキャンセルをくらっていたのだ。やはり現地は強い。自分への最高のお土産である。

さて、暇になった。せっかくだからモンマルトルの丘でサクレ・クール寺院を見ようと思い、北上する。

お腹がすいて13時半ごろトラットリアと看板の出ているイタリア料理店に入った。オランジーナとミネストローネとジェノベーゼのパスタを頼む。日本でも食べているような組み合わせ。ミネストローネがトマトベースではなく、スープが澄んでいるのが意外だったが、これはこれで野菜の味が楽しめてよろしい。パスタは太麺でかみごたえあり。体力がつきそうである。エスプレッソを飲んで会計を済ます。30ユーロくらい。グッドだ。日曜日にヴィクトル・ユゴー広場で食べたランチが50ユーロもしたのはなかなかショックだった。場所の問題だろうか。

モンマルトルの丘へ上っていく。坂道が好きだ。パリ在住だったらここで朝練をしたい。サクレ・クール寺院の前は市街地の眺めがグッドだが、人が多すぎてゆっくりできない。早々に退散。裏手でアコーディオンを弾いているおじさんがいた。ぼくもパリで一文無しになったらここらへんでギターを弾こうと思った。

商店を見ながら散策。画家が多い。広場はキャンバスだらけだった。ぼくはあまり絵の趣味がなく、話しかけられるのも面倒なので、さっと見て丘を下りた。

カルチェラタンへ行こうと思い、ちょっと距離があったのでメトロに乗った。券売機でうまく買えず、インフォメーションに並んで買った。券売機だとNavigoカードを求められることが多いが、そんなカードは持っていないのである。

カルチェラタンに着いた。ソルボンヌ大学の入り口を眺め、その後リュクサンブール庭園に入った。写真を撮っている人もちらほらいるが、フランス式庭園はなんとなく味気ない。広々としていて散歩するにはいいけれど、緑が少ない気がしてしまう。

その後、カタコンベまで南下して、YHへ方向転換。すでに薄暗い。イタリア広場が広すぎてすこし迷う。しばらく歩いてセーヌ川を渡河、ピクピュス通りからピレネー通り方面へ。お腹もすいたし、19時近かったので、どこかお店に入りたいと思っていたけれど、結局入れずにYHのすぐ近くまで来てしまった。そういえば近くにバー兼レストランがあったことを思い出し、寄ってみると営業中だった。クスクスがメインらしい。いいぞいいぞ、クスクス食べたいぞ。

店に入り、ビールと牛肉のクスクスを注文する。しばらくするとクスクス、スープ、牛肉のプレートが来た。てきとうに混ぜながら食べる。おいしい。疲労のせいか途中から胃が重くなってきたが、お肉とスープは全て頂いた。テラス席に移り、紅茶をのみながらジタンを吸う。バーではテラス席のみが喫煙可である。テラス席とはいっても、屋根も壁も暖房もあるので、寒さは心配ない。いい店である。路地を入ったところにある小さなお店なので、なかなか観光客は来なさそう。ダルタニャンYHへ泊まることがあれば、このバーをおすすめしたい。

YHに帰って、昼間購買した楽譜を眺めていたら、いつのまにか寝てしまった。

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