沈黙の宇宙
2017年1月
手書きにて3部作成
Facebookでも公開
クリスマスがことしもやってくる
この世で
もらうものは
すべてすでに
もらった
と思うのです
そうすれば
不安になることも
ないのです
幸福のハードル
感じられなければ
しあわせじゃない
なんて心細いじゃないか
生きているということが
しあわせさ
企業文化につけるクスリ
出された料理に
文句を言うことは
おいしい料理に近づくための
近道ではない
大いなる反抗
いやなこと、いやなことには
はやく直面してしまおう
そのときわたしのささやかな反抗は
大いなる反抗となって現れる
大いなる反抗は
なにも反抗のためだけに在るのではない
ザッツライト、ザッツロング
わたしを
まちがった方向にみちびいてくれる
ただしいなにかが好き
わたしを
ただしい方向にみちびいてくれる
まちがったなにかが好き
ひとの言葉らがあまたの拳となって
ひとの言葉らが
あまたの拳となって
ぼくのほおを撃つ
ぼくの言葉は力を持たず
ぼくはぼくを撃ったひとたちを
撃ち返すことはできなかった
ぼくはとても悔しかった
何も言いたいと思わなかった
アンチセベリティ
ぼくは
シビアさというものに
対しては
どこまでもシビアでありたいと思う
ながいながいぎょうれつ
しぬためのながいぎょーれつ
いきるためのながいぎょーれつ
ぼくも並んだことがある
どっちにもだ
ぼくは途中でやめてしまう
だからいつも最後尾から並びなおす
せいとし抜きの人生
一体どんな人生なんだ
先頭の人の顔はぼくには見えない
先頭の人の声はぼくには届かない
せいとしせいとし
このぎょーれつはたぶん
間違いだ
マッチをもらう
マッチをもらう
健康に気をつけての
ひとこととともに
ありがたい
マッチも
気づかいも
カッコイイ
自分がものすごくつかれているのだとしても
ひとにむかって
おまえもおれと同じくらいつかれてこい
とはぐっとこらえて言わないひと
そういうひとがカッコイイんだと思う
満足よ幸福よ青空よ
人生や生活の目的は
じつはないの
なんていうとむなしくなるから
今は自分の満足とか幸福と
いうことになっているんだろう
だけど
自分の満足や幸福について
考えても
やはりむなしいのだとしたら
なんだか今日はむなしい
給料日
昨日は給料日だった
しかしぼくは
給料を受け取りたくないと
思った
給料が出るのは
ぼくが働いたからである
もしぼくが働いていなかったら
給料は出なかった
ぼくは給料のために
働いているわけでは
別になかった
今月は給料は要りませんと
言おうかと思った
さりとて
ぼくその仕事を
愛しているわけではなかった
仕事を続けていいのだろうか
と思った
ぼくは会社に行って
給料を受け取った
もらえるものはもらっておけと
いう父の言葉を思い出して
しかし本当は
もらえるものを
すべてもらっていてはいけない