明日は伊豆修善寺にある日本サイクルスポーツセンターでレースがある。というわけで今は三島のはずれのホテルにいる。寝巻き用の短パンを忘れてきたことに気づいた。
レース前に記事を投稿したりツイートすることはあっても、レース後に投稿をすることは少ない。なぜならレース結果がへなへなだったからだ。勝負の世界は常にシビアだ。明日はどうなるだろう。イメージトレーニングはやめておこう。
そういえば先週箱根に来たから、同じ方面に2週連続で来ていることになる。われながらどうかしている。移動の多い生活。
今日はもう夕飯を食べて明日の買い出しをして寝るだろう。ステファンヌ・マラルメの詩集は家に置いてきてしまっている。ばたばたしているとはいえ、静かな夜。
午前中は自転車を整備したあと、10時に写真屋さんに行き、パスポート用写真を撮った。月曜日にパスポート申請に行く予定だ。秋は海外。秋は海外だ。わたしは社会人だろうが(とらわれの社畜の身分だろうが)すずしい顔をして海外に行けることをわたし自身に証明したい。
自宅に戻ってから埃っぽい部屋に掃除機をかけ、荷物をまとめ、午後2時半に三島に向けて出発したのだった。
わたしは優秀なレーサーではない。わたしの成績は優秀ではない。なのになぜきみはいくのか。わからない。また来てしまった。前回のレースと今回のレースとの間に絶対的な連関などないはずだ。だけどまた来てしまった。わたしはまた負けるのだろうか。負けるという明確な結果さえ得られるのだろうか。
わたしは一軒の家も建てることのないまま、しかし日々レンガを積み続けるような建築家でありたいのだ。