起きなければならない

朝起きるのがつらい
わかっている
起きる理由がなにか
あるのだろうか
本当に大事な理由が

ぼくらは毎朝
今日
生きるか死ぬかの選択など
しない
そんな選択はまやかしだ
ぼくは手元も見ないで
生きる
を押す
目覚ましの音を切るように
目覚ましの音を切るときに

人間は生きるのみである
生きるということさえ
与えられたものだ
大事な借り物と
いえるかもしれない

朝起きるのがつらい
なぜ生きるのか
わたしの返答はこうだ

死ぬことが
人間の選択の結果である
ということが
あっていいのか
いや
そんなことはありえない
死とはただ
わたしたちの選択に
なんの関係もなく
向こうから
やってくるものなのだ

ゆえにわたしは
起きなければならない

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