そもそも自己実現などという
言葉が矛盾を含むのだが、、、
つまりあなたは
昼間本職で
自己実現をしていない
ということ
夜な夜なあなたは
自己実現へ向けて
時間を捻出する
なにか作業をする
それでは一銭ももらえない
のに
音にもならない反抗
いつかあなたはつぶれる
自己実現とは
もうひとつの
生活への侵攻
なのでは
とつい疑ってしまう
そもそも自己実現などという
言葉が矛盾を含むのだが、、、
つまりあなたは
昼間本職で
自己実現をしていない
ということ
夜な夜なあなたは
自己実現へ向けて
時間を捻出する
なにか作業をする
それでは一銭ももらえない
のに
音にもならない反抗
いつかあなたはつぶれる
自己実現とは
もうひとつの
生活への侵攻
なのでは
とつい疑ってしまう
楽して天国へ行こうとする人
には天国の味はわからない
努力して天国へ行こうとする人
はたぶん地獄に耐えられない
努力して地獄へ行こうとする人
は地獄で満足できる
楽して地獄へ行こうとする人
は地獄でも楽をする
おまえ
好きなひとがあるだろう、ちがうか
おれには
おまえが真っ赤な風船をストローで
膨らましているのが見えるよ
おまえは
そのひとに好きだとか
言いたいのかもしれないね
言うのが勝負だと思っていやしないか
そりゃ
おまえには度胸というか図太さがあるから
一輪の花でも渡しながら好きだとかなんだとか
言ってしまうだろうよ
けども
おまえ、もし黙っていたらどうなる
毎朝毎晩、おまえはその赤い風船を
膨らますのか
本当のことを言うよ
おれはおまえのその風船を
針で一思いに割ってやりたいよ
おまえに希望の光が見えるのなら
おれはその目をつぶしてやりたい
おまえはよく
大事なものは捨てなければいけないとか
哲学者ぶっていたね
なにを捨てたんだい
胸に芽生えたちいさな思いすら
捨てられないのかい
Wi-Fiが相変わらず地獄のような遅さである。夜はほとんど使えないレベルである。一体どういうことなのだろう。非常に困る。快適なインターネットがほとんどぜいたく品のように感じるほどだ。
そんなことはどうでもいいのかもしれない。ノートパソコンをじゅうたんが敷いてある寝室に移し、あぐらをかいてこの記事を書いている。この部屋のほうがものが少なくて集中できる気がする。今は自転車も置いていないので窓際ががらんとしている。
フランス旅行までおよそ1週間となった。クルマでブレストまで行くことは決めているが、その後はどこに行こうか迷っていた。往路と同じルートでパリまで戻ってもよいのだが、なんとなく物足りない気がしている。ブレストからル・アーブルに抜け、ルーアンを経由してパリまで戻ったら面白い気がする。ル・アーブルは主要な港湾都市で、セーヌ川の河口がある。セーヌが果てるところをぜひ見てみたいと思った。ルーアンは史上最初の自転車レースといわれるパリ・ルーアンのゴールである。わたしの気持ちは復路寄り道で固まった。
荷物をどこまで削ろうとか、携帯など通信費はいくらになるだろうとか、運転がうまくできるだろうかとか、不安の種は尽きない。生きて帰ってきたいという、その思いだけはある。まだ日本でやりたいことや言いたいことや書きたいことがあるので、ここで死なれると困る。どうしてもというのなら全てを捨てるが、一体どのようなどうしてもがあるのだろう。
変わらず毎晩自分のために2時間設けている。意外と続いているので軽く驚きだ。昼間少し眠い。2時間遊んでいるようなものだから、生意気な行為なのかもしれないが、この時間がわたしの拠り所でもあるので、絶やさないのでほしい。わたしはこの2時間のなかで好きにやりたいのである。それもほとんどわたしの想像のなかだけで。
昨日今日と、たばこを抜いたので頭が飢えている。わたしはこの飢えを利用して仕事をしていた。明日も吸わないつもりだ。
どうせ死ぬという表現はあまり好きではないが、どうせかどうかは抜きにして死は誰しもに予約された最後の行為である。とはいえ、そこから絶対的に導き出される結論はない、とわたしは考える。死ぬからやらなければいけないことは、決まっているわけではない。死ぬからやってもいいことも、決まっているわけではない。死のうが死ぬまいが、やることはやる。そして死のうが死ぬまいが死ぬのだ。
恋文として
遺書をかきたい
好きだとは
ひとことも明らかにせずに
ぼくはさっきまで燃えていた
たばこの火をいつまでも
思い浮かべるようにして
あなたの面影を
すでに目の前からは
消えてしまったものとして
ぼくの視界のなかだけに
投影し
その影を見つめながら
だがしかしぼくは
たばこが舌にしみて
ヒリヒリする
絨毯のうえにあぐらを
かいてギターを弾いていると
父親から電話があった
ぼくがあまり自転車に乗っていないのに
父親は毎日乗っているらしかった
ひとりだひとりだひとりだ
一
人
死んだらみんなと一緒ですか
そうは思いません
ぼくはぼくの書いたものを置いて行く
この世に
だけどぼくは最期に
この世ごと置いて行くのだ
書きものをする意味などあるのだろうか
あなたは
まぼろし
この世はなんだろう
かつて生家のクローゼットに
あったビデオテープのなかの
録画された映画みたいなもの
かな
死んだらどうなるみたいな話は
あまり好きじゃない
さよならしたらさよならじゃないか
だけどでもだがしかしだからゆえに
この世が唯一無二だからこの世が
意味に満ちあふれているということに
素直にうなずけもしない
現実的な現実がぼくの骨身にしみるという
嘘7割本当3割の水割り
まだ
本当?
始まっていない
とするならば
今日のおしまいに
君は嘆いて地団駄踏むか
嘆いて地団駄踏むとき
君の時間は進むのだ
進め目を開いて新しい血を
背中に流して
コーヒー、呑まない?
いや、呑みませんか
と言って
おもむろにミルを出し
その場でコーヒーを挽きたい
外濠からビルを眺め
携帯電源でお湯を沸かしたい
わたしはあなたに
あなただけのために
コーヒーをつくって差し上げたい
給料などいらぬと思い
最初の会社をやめたのならば
次の会社で
給料が足らぬ
などと思うのは
筋違いだ
夜もだいぶ冷えるようになった
窓をうっすらと開けて寒さを実感する
まだ秋
冬を越せるだろうか
鬱にならないだろうか
風邪をひかないだろうか
仕事を続けられるだろうか
人間を続けられるだろうか
ひっきりなしに電子たばこを
くわえている
本を読んでいるのかたばこを
くわえているのかわからない
書くこと以外の全てを捨てようと
思ったけれど
わたしにはなにも捨てられなかった
いやむしろ
わたしはわたしを捨てたい
でもそれはできない
わたしを捨てるのは難しいようで
簡単なのだと思う
わたしはわたしが嫌々でも
生きればいいと思っている
わたしに希望などないが
わたしはあなたに捧げたいものがある
ああ
気持ち悪かったなぁ
お昼は
夕方すこしましになった
机に座っていると
頭がおもい
電子たばこがさっき切れた
ああ
カレーが食べたい
ああ
ビールが呑みたい
ああ
バーのカウンターで背中を丸めたい
ああ
始発電車に乗って福島に行きたい
勉強をしていると
わたしは1分ごとに
活力を失い
あなたのことが好きになった
ことを忘れ
死ぬまで勉強するものなのだろうか
と危惧する
わたしは勉強など放り投げて
あなたのもとに行きたいが
あなたにはわたしが狂人にしか
映らないだろう
わたしは狂人にならないために
勉強するのだ
わたしは狂人だから勉強するのだ
わたしはあなたのことを考えないため
に机に向かい
あなたとはまるで関係のない本を
読み漁るのだ
わたしはあなたを忘れるための
努力はしない
だが覚えておくための努力もしない
自宅は牢獄だし
会社は牢獄だし
地球はまあるい金魚鉢だ
宇宙の果てまで旅ができる日も
くるのかな
宇宙がプラスチックの桶だったら
どうする
人間の気持ち人間の気持ち人間の気持ちは
人間の気持ちにしかわからないのかな
きみは宇宙の気持ちを考えたことがある?
宇宙もいつか死ぬだろう
星は静かに息絶えるだろう
ぼくはぼくであることを忘れ
ぼくがぼくであったことが忘れられるだろう
そのときぼくはぼくでなくなるだろう
そしてぼくはぼくが宇宙であったのか星であったのか
はたまた人間であったのかわからなくなって
もうろくとするだろう
ぼくが宇宙であったか星であったか人間であったかなど
どうでもいいと一蹴されるだろう
ぼくはぼくの思いのために泣くだろう
ぼくはぼくの思いのために泣くだろう
そのときぼくはもういないだろう
だからぼくは泣けないだろう