船出

23時15分
これから仕事?
これから遊び?

サケはおあずけ
たばこはおあずけ
本はおあずけ
ギターはおあずけ

紙とペン

書くのはなあに
ラブレター?

そもそもあなたの好きなひとは
だあれ?

死ぬまで好きだなんて
言わないつもりでしょ
死んだら言えると
思ってるでしょ
いいの
死んでも

新しい仕事が始まる
とあなたは思う
心のなかで
心のなか以外に
思うところがあるかのような
口ぶり

うわあ
死にたいなんて
あなたは思ってる
たばこを吸うと
鼻毛が伸びると
あなたは思ってる

つらい苦しいだるい
また明日
完結しない日々
完結しないデートのような

あなたのことを忘れてしまうと
わたしには何も残らないような
気がする
残らなくてもいいけどさ

春だ
思い出したけど
春はぼくに向いていない
冬は行ってしまった
春が来たとき
ぼくはすでに
しおれていた
ぼくは冬に閉じ込められて
いたかった

生きていても
意味なんてなかった
意味なんてほしくなかった
与えられる意味なんて
いらなかった

生きていることが気持ち悪い
生きているだけで気持ち悪い
生きていたくなんかないんだよ
本当は
でも
死にたくもないんだよ
死んだところで意味は
ないんだよ

時計の針は
なぜ動くのか
そこに時間はあるのか
(たぶんない)

救いようのない世界
を救おうとするな

覚悟を決めろ
不完全な者として生きろ

湯呑み

茶碗にお茶を入れて
呑んでいる
湯呑みはない
Do you know
Me?

誰か教えてほしい
なぜ茶碗にごはんを盛り
お椀に味噌汁を入れ
湯呑みに茶を淹れるのか

なぜ茶碗で茶を呑まないのか
なぜ湯呑みで湯を呑まないのか
I want to know you
I want YouKnowMe

朝、公園で

朝食を食べる
毎朝
違う公園で
朝食を食べることができるなら
楽しそうだな
雨の日はどうするんだ
という突っ込みもあるけど
工夫してネタにしようじゃないか

今日は太陽が笑っている

春、そして

髪が伸びた
切らねばなるまい
切りたくないが

ウイスキーの瓶を買ってきた
飲もう飲もう飲もう
まだ飲んでないよ

たばこをやめていたがまた吸った
吸ってもどうということは
なかった

あなたのことがわからない
のは
ぼくがぼくのことをわかってないから

他人がどうあろうと
自分の道は自分で決めるものだ
そうだきっと

あ、2階から音楽がきこえる
どうぞどうぞ
うるさくしてください
ぼくの下手なギターがいつも
筒抜けだろうから

春、そしてぼくは
好きなことを口にして暮らすだろう
春、そしてぼくは
きみを忘れるだろう
春、そしてぼくは
ひとり泣くだろう

なまぬるい天国に行くより
真っ赤な地獄に行ってみたい

スーパー頭痛

いよいよわたしは弱った
花粉症だろうか
風邪だろうか
疲れだろうか
ストレスだろうか
死ぬのだろうか

スーパー頭痛がする
ピンポイントでぐりぐり痛む

あなたはわたしのことを
どのように思っているのですか

たばこを吸いにネカフェに来たのに
とてもたばこなど吸えやしない
食欲も奪われつつある

さっきまでギターを抱えて
かぼそい声で歌っていた
これまで覚えた曲を忘れつつある
弦が指に食い込む

助けてくれ
明日から3年くらい寝ててもいいよ
と言ってくれ
この世にそこまで大事な用事はないと
言ってくれ

きっと病気なのだ
深刻でないことを
深刻に考えるからいけないのだ
深刻に考えるよう強制されていると
考えるのがいけないのだ
なにが深刻なものか
深刻さがわたしを殺す

Are you enjoying life?
I just envy you

ぼくは知っているのだが
きみは人生を楽しんでいるように見える
Are you really enjoying life?
Nobody knows

ぼくは思うのだが
きみが人生を楽しんでいようがいまいが
ぼくはきみが好きだ

Rain, rain, rain

I’m fine
And
I’m dying
At the same time

コンビニでコーヒーを飲んで
外に出てみると
雨がやんでいた

桜の花がもりもりと
咲きつつある
咲け散れ枯れろ
咲け散れ枯れろ

I’m drinking
Non-alcohol

—明日はレースだがどんな練習をしたのか
—たばこをこの期間やめました

あなたにとってわたしはなに
わたしにとって
あなたはなに
それはわたしが決めることなの

表象
なのかしら
あなたが
桜の花が
わたしが

なにを表象するのかしら
表象するものが表象されるもの
でも
なにをなにをなにを
源はなに
意味が巡る
本当の中心は見えないのよ

あなたの前で
わたしは自由なの
撃ち落としてもいいわ

I’m flying
あなたのことを考えて
あなたのことを考えないで

クルマのなかで
歌を歌った
寝ないために
なんとかして
生き抜くために

新入社員

の顔を見て
思ったこと
会社に未来はないかもしれないが
この人たちには未来がある
たぶんぼくにもある
この人たちを死なせてはならないし
ぼくも死んではならない

避難所

席につく
なにをする気もない

自己実現を夢見ながら
息絶えるのが
かっこいいとは思わない

すべては
Well doneだ
そうじゃないか

The vienna cafe
Tastes good
I want to be a writer
Someday

禁煙席はがらがら
たばこを吸うのは
孤独になるためだ

将来は何になりたい?
将来?
将来きいてくれ

おとぎばなし
本気のおとぎばなしさ

可能性
今日の可能性
永遠の不可能性

水を飲む
水を飲んでも
水になれるわけではない
水になれない
水を飲む

ファミレスJ

今日は月曜
平日のはじまり
つらいこと
つらいこと
楽しいこと
もしあるのなら

ぼくはさっそくいやになる
明日どうすればいいかわからない
今日にさよならしたあと
どうすればいいかわからない

奇跡を待っている
うそだ
なにもしていない
奇跡に来てよ
とも言っていない

つらいと書くたびに
ばかめ
と思う
なにがつらいのだ
なにがつらいのだ
なにがつらいのだ

がんばれ
なにを
なにも
なにもを
がんばれ

Live a life
生を生きる
Die a death
死を死ぬ

つらいの反対はなに?
気持ちいい?

生きていたくない
つまらないから
つまらないのはなぜ

なぜって
つまらなくても
生きられるからじゃない
楽しかったら
死ぬかもしれない

わかってるよ
生きながら死んでると
言うんだろ
生きながら死んでると
言うんだろ

ほっといてくれ
死に順位をつけないでくれ
これもひとつの死の形さ

おまえ
死ぬのなら
言いたいことくらい
言ったらどうなんだい

不安な役者

ファストフード店の窓から
暗闇を眺めている

近隣の中学生は卒業式らしく
レストランはどこもいっぱいだ

通り過ぎる代行のクルマ
Where should I be?

ぼくもまた劣等感というやつを
抱えているのだろうか
たぶんそうだな

I have my own part
I have my own role

ぼくの人生はあなたの人生のかわりで
あなたの人生はぼくの人生のかわり

全てを達成するのは不可能だ
それが行き止まりであり
出口であり
入口なのだ

神様がこたつで煙草を吸ってる
I’m struggling all the time