年始日記#5

手荒れがひどい。ネカフェに避難してこの日記をつけている。

「そうだ、苦しもう」

わたしは鹿沼にある免許センターに行きたかったのだが、クルマは修理中で手元にない。早起きして自転車で行くことにした。帰りは栃木から輪行でもすればよいやと折りたたみ自転車をチョイス。朝は5時起き、6時発。

早朝で特に下半身がさむいが、いいペースで走り佐野を通過。コンビニで一服して岩舟へ向かう。その後、北上して栃木方面へ。一生懸命ペダルをこいでいたら栃木には意外と早く着いた。さらに北上して鹿沼を目指す。

西方に着くまで景色があまり変わらず、不安になるが、クルマで来たときの記憶を頼りにそのまま走る。西方の道の駅でコーヒーを呑み、午前の受け付け時間に間に合うことを確信した。

ペースはやや落ちたが、9時20分には免許センターに着いた。自動ドアが開いて驚いたことには、行列がほとんど目の前まで形成されていたことだ。わたしはトイレに行きたかったのも忘れて列にジョインした。この列は印紙の販売待ちの列であったようだ。折り返すこと4回ほどで窓口に着いた。印紙と交通安全協会費で5千円が羽ばたいていった。わたしはここでトイレに寄り、その後視力検査を受け、優良講習の長い長い列にくっついた。疲れで立っているのがつらかった。ようやく講習を受けられたのは11時ごろだ。今日最後の組だった。

食堂で昼食を食べる。食堂は案外すいていた。たばこをやめたのでコーヒーを呑んでぼんやりする。12時を回ったところだ。帰りは輪行してしまおうと思っていたが、自走で帰っても間に合う範囲だ。4時には着くだろう。

タイヤの表面をスポンジでこすり、再び自転車に乗る。そこまで暖かい感じではない。風も出てきていた。

とりあえず西方までは順調に来た。南下して栃木へ。向かい風となり、ペースは落ちる。天気は晴れ。栃木には思ったより早く着いたので、輪行はパスして岩舟方面へ走り続ける。風が猛烈な勢いとなり車道を走っているのが困難になった。ギヤを軽くして歩道を走る。風にハンドルをとられそうだ。

やっとのことで旧50号との交差点に着き、佐野方面へ右折。風は相変わらず吹き続け、ギヤをかけられない。岩舟のコンビニで休憩。

佐野まで下り基調のはずだが、脚をパンパンにしてもスピードはのらない。泣きべそ状態だ。まっすぐ走るのがやっとである。

佐野市街で足利まで15キロの標示あり。なんとか帰れるだろう。風がおさまるタイミングでダッシュしてあがく。

渡良瀬川を渡るころには風がもうひどいことになっていたが、驚くことに3時半には自宅に着いたのである。強風で3時間のタイムはなかなかよい。距離は約50キロ。

眉毛の化粧を落として昼寝した。

6時半にもそもそと起きてきて少しばかりギターを弾いたあと、夕食を準備する気力がなかったのでネカフェに来てしまった。

年始の休みも今日で最後だが、休みに休んでいないのでこのあたりで終わってくれてオーケーだ。

年始日記#4

昨晩お腹の調子が悪くなり、昼まで寝ていた。お腹のせいにしてはいけないかもしれないが。

スパゲティを茹で、レトルトのソースをかける。食後に歌詞を4つ作る。洗濯機を回す。シャワーを浴びる。

年始に乗ったままになっていたロードレーサーをみがく。黒いリムのサイドにキズがついてシルバーになってしまった。ブレーキシューにガラスでも挟まっていたのかもしれない。ついでに廊下に置いてある折りたたみ自転車もぼろ布でふいてやる。

ギターを握ったのが16時40分だった。日暮れも近い。部屋で曲をつける。歌詞は4つ作ったが、2つは下品なものだったので放置し、2曲しか作らなかった。20時前にギターを片付ける。

ラーメンでも食べようと自転車で出かけたが、ラーメンに限らず外食はどこも混んでおり、待ちそうだったので結局さまよったすえに自宅に戻り、すぐ近くの牛丼屋に行った。

コンビニでお菓子と牛乳を買い、自宅でコーヒーを淹れた。本を読んでいたらもう日付けが変わろうとしている。

年始日記#3

足利の最寄駅で電車を待っている。小山に買い物に行くところだ。

昨夜は急遽友人と酒を呑むことになり、帰宅したのは夜の2時にもなるころだった。

早起きできず、起きたのは10時半だった。朝食兼昼食を用意する。食後に紅茶を呑みながら『ランボオ詩集』を読む。

お昼に歌詞を2つ作り、シャワーを浴びた。

河原のギター練にこれまでプチプチを持参して地面に敷いていたが、姿勢が悪くなるので、折りたたみのイスを買おうと思った。ホームセンターのキャンプ用品コーナーに行く。

ギターケースのポケットにも入りそうな軽量&コンパクトなイスを購入した。さっそくギターを背負い河原へ。

川の中州の橋のふもとにイスを置き、ギターを抱えて座る。なかなかよい感じだ。ダウンチューニングで1曲弾いたあと、もう一度弦を張り、作曲作業に入る。

河原で曲を作るのは初めてだった。悪くない。12弦ギターなのにあえてフィンガーピッキングの曲を作り、音の具合をみていたら、16時近くなり、さむくなった。撤収する。

帰宅後も少し弾いてから弦をゆるめてギターをしまった。

今は電車の中でこの日記を書いているが、事故があったらしく、めずらしく車内は混んでいる。

わたしのクルマが修理中でなければ、小山に行くのに電車に乗る必要もないのだが、あいにく先月はじめにエンジンがかからなくなり、クルマ屋に預けたままになっている。

JRの足利駅が自宅から遠いので、館林経由で東武佐野線に乗る機会が増えた。

ああ嫌だおれはもう死にたい

E7 G
頭の中は / とっても自由だから
F C
死にたいと思いながら / 生きてしまっている

E7 G
手で挽いたコーヒー / 唯一私の手の入ったもの

E7 G
埋もれていく詩 / 酒のほそい瓶

E7 G
私が死ぬべき / 明確な理由などない
F C
ああ嫌だ / おれはもう死にたい

E7 G
二十七にもなって / 学のひとつも成りはしない
F C
ああ嫌だ / おれはもう死にたい
E7 G
ひとりの女とも / 付き合ったことがない
F C
ああ嫌だ / おれはもう死にたい

E7 G
自由とは / 与えられた自由のことか
E7 G
そこに私の手は / 入っているのか
F C
ああ嫌だ / おれはもう死にたい

Em Em/G Em Em/G

E7 G
存在しているだけでも / エネルギーが要る
F C
ああ嫌だ / おれは泣きわめきたい
F C
生きるなんて最低だと / 泣きわめきたい

E7 G
生きていて何になる/ ビッグになれない
E7 G
目立たぬ仕事に従事し / 狭い世界で一生を終える
C
生きていて何になる

E7 G
私はついに / 私になれない
F C
ああ嫌だ / おれはもう死にたい

年始日記#2

起きたのは11時30分を過ぎたころだった。スパゲティーを多めに茹でる。

食後に部屋の掃除機をかける。年末の大掃除も全くしていない。いつ片付ければいいのだろうか。

14時より作曲作業に入る。本日のノルマは3曲。まず歌詞を2つ作る。3曲めは以前書いた詩に曲をつけることにする。

  • 「具のないスパゲティ」
  • 「ああ嫌だおれはもう死にたい」
  • 「28歳どんな気分」

の3曲が出来上がった。「ああ嫌だおれはもう死にたい」は、オリジナルのままだと長いし歌いにくい箇所もあったので、削るところは削って曲にのせた。

17時には作業を切り上げ、服を買いに自転車で出かけた。久々に(新品の)ジーンズを買おうと思ったのだ。以前好んで穿いていたリーバイの503はなくなったらしく、後継のモデルを穿いてみたものの、いまいちしっくりこない。結局テーパードの502を購入した。

コンビニで冷食などを買う。夕飯を用意する(といっても温める、お湯を沸かす、くらいしかしてない)。Eat at Home Movementと題して、なるべく自宅で食べるようにしている。主に節約を意識してのことだが。

カフェインレスのアールグレイを飲みながらこの日記を書いている。家にいると紅茶の消費量が激しい。1日に3回は淹れているだろう。

起きてから9時間くらいしか経ってないが、それなりに疲れた。年始ペースというやつだろうか。『資本論』を読み進めて寝よう。

具のないスパゲティ

Capo 1

D Em
具のないスパゲティ
D Em
具のないスパゲティ
D Em
具のないスパゲティを
Bb F
まいにちたべてる

D Em
がいしょくは
D Em
がいしょくは
D Em D
おかねがかかるから
D Em
具のないスパゲティを
Bb F
まいにちたべてる

D Em
てりょうりは
D Em
てりょうりは
D Em D
てまがかかるので
D Em
具のないスパゲティを
Bb F
まいにちたべてる

D Em
はくまいは
D Em
はくまいは
D Em D
それだけではさみしいから
D Em
具のないスパゲティを
Bb F
まいにちたべてる

D Em
かいおきが
D Em
かいおきが
D Em D
かいおきがなくても
D Em
スパゲティは切らさない
D Em
スパゲティは切らさない
D Em
具のないスパゲティを
Bb F
まいにちたべてる

年始日記#1

福生の母親宅で目覚めた。7時にアラームが鳴った。遠赤外線ヒーターは切れていた。

昨日作ってくれたすき焼きを温め、パックのご飯をチンする。母も祖父もまだ寝ている。お湯を沸かして紅茶をいれる。

祖父が起きてきた。「正月だから呑むぞ」と日本酒の瓶を開けてコップに注いだ。私は自転車に乗るので、酒は抜き。祖父が年齢に似合わずいい飲みっぷりを見せていた。

祖父が母を起こした。さすがの母も朝からは呑めないようだ。祖父は昨日買ってきたという寿司をつまんでいた。私は伊達巻を頬張った後、出かけるしたくを始めた。

10時前に母に見送られ福生を後にした。16号を軽快に走る。天気は快晴で、風も穏やかである。なかなかよい新年を迎えられたようだ。

難なく入間に着く。そのまま日高方面へ。11時過ぎに小休止。缶コーヒーを飲む。再スタートして東松山を目指す。かなり道路が空いていて気持ちよく走れる。景色もよく覚えているのでルートへの不安もほぼゼロだ。

結局12時過ぎに東松山に着いた。コンビニでおにぎりを食べる。ここからは2時間かからないであろう。荒川を渡河。17号線を横切り北上する。

利根大堰で写真を撮った。赤城山(だと思うが)も綺麗に見える。

toneohzeki

川を渡ってすぐのコンビニで最後の休憩をとり、14時15分には自宅に着いた。簡単に片付けをして、ふとんにうずくまっていた。疲労感はやはりそれなりにあり、気分も一時的ながら少し落ち込んだ。

16時ごろ起きて、ぼんやりネットを見たりしていたが、18時前からギターを手にとり練習をした。今日は作曲はなし。

夕飯は例によってスパゲティーを茹でて食べる。洗濯物がたまっていたので、洗濯機を回した。

よい一年でありますよう。

年末日記#4

福生の母親宅にいる。廊下側の部屋で遠赤外線ヒーターにあたりながらこの日記を書く。

朝は6時に起きた。のんびり朝ごはんを食べていたら7時も過ぎた。そのまま音楽をきいたり、本をよんだりしていたら8時近くなり、出かける準備をはじめた。ドアを開けて外をみると、霧で真っ白である。さむい。9時には出かけようかと思っていたが、少しずらしそうと思った。

10時前にリュックを背負い、自転車にまたがった。酒呑み、作家、ミュージシャンに必要なもの、それはエクササイズかもしれない。霧が徐々に晴れていくなか、もくもくとペダルを回した。

いつもどおり利根大堰で利根川を渡河。用水路沿いにしばらく走り、吹上駅方面へ道を逸れ、その後東松山へ向かう。

あとは国道407を淡々と南下する。トラックもそれなりに走っており、気は抜けない。入間から国道16にスイッチする。昼過ぎにコンビニに寄ったが、昼ごはんを食べる気にならず、ゼリーで済ます。たぶんあと17キロくらいで着くだろうから、休憩もほどほどに出発した。

あとは難なく14時半には福生の母親宅に着いた。父親がどこからかもらってきたおせちを食べながら、わたし、父、母、祖父の4人で酒を呑んでいた。わたしはお腹はすいていたが、あまり食べられなかったみたいだ。

横になって持参したイヤフォンで音楽をきいた。ギターがないのがつらい。また買うのもばかみたいなので、今日はがまんするが、明日は帰ろう。

年越しである。意識はもうろうとしている。今年の自分にも、そろそろ退場していただこう。

年末日記#3

禁煙も作曲も苦痛を伴うには違いないが、やはり何もしなくても苦痛なことには変わりがないだろう。

苦痛が、などと書いておきながら起きたのは昼過ぎであった。昨日コンタクトをしていたら目が充血し、今日は目を休ませようと寝ていたら昼になってしまった。

スパゲティーを茹でて食べる。レトルトのパスタソースをすぐ隣の小鍋で温めていたのに、いつもの癖でスパゲティーにオリーブオイルをかけていた。ええい、ままよとパスタソースもかけた。デザートにリンゴを食べる。

今日はコンタクトをやめ、化粧もやめた。

作曲作業。明日は母親宅にお邪魔する予定で、作業はあまりできないと予想し、今日のノルマは3曲。

  • 「歳末」
  • 「雨の日」
  • 「晴れたよ」

の3曲ができた。その後「禁煙のうた」を録音しようと試みていたが、自分の声が小さすぎて諦めた。もうちょっと練習がいるかもしれない。あるいは単に度胸の問題かもしれない。

はや夕飯の時間となり、レトルトカレーを温める。当然ながらご飯も炊いた。レトルトカレーが手抜きには違いないが、ご飯を炊いているので完全な手抜きというわけではない。外食のしすぎはいけませんというのなら、手段は問わず家で食べればいいのだと思う。私は軽減税率のポリシーに全く賛同していないが、要するに家で食べて欲しいのかな、とただその思想だけを思った。

明日は大晦日である。「私は人間ではありません」とか言ってみたいが、これまでも人間だったし、これからも人間であろう。「不自由だから踊るのだ」と言ってみよう。

「歳末」

D A
今年がおわる
G Em
この曲で今年も
D
おしまい
D A
ふりかえるまもないいちねん
G Em
なんどデートにいきましたか
G Em
なんにんのひとにほれましたか
D A
ああきかないで
G Em
わたしがほれてるのはひとり
G Em
デートなんて行ったこともないわ
D A
今年がおわる
G Em
この曲で今年も
D
おしまい

禁煙のうた

Capo 2

C Am Dm7
ぼくはたとえきみが
G
愛してくれなくても
C Am Dm7 G7
たばこをやめる
C Am Dm7
愛されることを待ちながら
G
たばこを吸うなんて
C Am Dm7 G7
たたかう男のすることか

C

Em A D7 G6 G
きみはとてもきれいだね
Em A D7 G6 G
ぼくがいなくてもきれいだろう
Em A D7 G6 G
ぼくはきみをおもいながら
Em A D7 G
しかしきみをまってるわけじゃない

C Am
たばこをすいたくなっても
Dm7 G
愛はわたしとともにある
C Am
たばこをすいたくなっても
Dm7 G
愛はわたしとともにある

C