カテゴリー: 詩

無職の
はばたくツバサを
もぎとるものは
まちがいなく
税金である

おかねがなければ
ひまな時間を有効にすごせないのは
たしかだ

しかし
すぎさった時間を
かねで買いもどすわけにはいかない

なんでもそうだが
買うときはたかく
売るときはやすい

もしもそれで
おかねがもらえるのならば
むしろ
しごとは
おもしろくなくっちゃ
おかしいんじゃないか

おもしろいことが
やりたかったら
会社や社会が
あんたに
ヤレ
ともいわないことを
どんどん
ヤッたらいいのだ
すくなくともそれは
あんたのえらんだことで
あんたが
ヤレ
といわれたことじゃないのだ

だれもじぶんを
かってくれないのなら

じぶんでじぶんを
うりにいこう

飲酒
喫煙
自慰

スリーアウトは避けるべきであり
スリーアウトになるまで
自分を追いこむ必要はない

Hitsuji ha ooku
Kirisuto ha inai

髪になにがやどっていたのか
もはや思い出せないくらいに
かりこまれたわたしの頭

食に飢えており
性に飢えており
挑戦と痛みに飢えている
秋その夜