表現

たとえひとをすきになったのだとしても
そのすきがどうにもならないことをしっているなら
あえてなにもしないというのもまた
いつわりのない表現ではなかろうか

滅茶

現実がmessでなかったら
あえて詩などかくだろうか
こころにうごめくものが
なにもなかったなら
あえてかきつけることもないのだ

そうおもって
かけどかけども
そこにあるのは
じぶんのぬけがら

男の人生

男の人生において
ちいさきこころは
恋愛とたたかいの間を
無限に往復する

もはや
永遠をかたがわりしてくれる
恋人や
殿様は
いないので
ちいさきこころは
ながれにながれ
なんども
フェイクの永遠をつかまされ
そのたびに
旅を仕切り直さざるをえない

そのような

そのように
いきていくことは
可能ではあるけれど
そのように
いきていたなら
いきている感じが
しないのなら
結局
そのように
いきていくことは
できないということ

絶望

幸せが
そこらへんに
ころがっているものか
そこらへんに
ころがっているのは
絶望だ!

わたしはたくさんの
絶望をひろったが
どれもなかみは
から
だった
すでにみんな
絶望を呑んで
すてたのだ