欲望をへらすのは
欲望をふやすより
はるかにむずかしく
わたしの脳細胞は
つぎつぎと
恋愛細胞に置き換わってゆき
ついには
ただの恋する機械ができあがる
No Pain, No Outcome #2
連休の暇人の日記である。
今日は話す人もいないし、たとえいたとしても話したくはないので、こうしてパチパチと打ち込むことで会話の代替とする。
昨日は午後から群馬は太田に移動し、旧職場の友人らと遅くまで呑んでいた。今日はホテルでグロッキーな目覚めを迎えたが、朝食を食べるころにはなんとなく持ち直してきた。9時半前に太田駅に着いて直近の特急券を買おうとしたら満席らしく買えず、もう30分本を読んで過ごし、次の特急に乗った。
本を読んだりうつむいたりしながら時を過ごし、北千住で乗り換える。日比谷で日比谷線に乗り換え、中目黒で乗り継ぎし、都立大で降りた(最近は都立大を勝手に最寄駅にしている)。喉が渇いていたので、コンビニで飲み物を買い、ついでに昼飯も買う。
天気はかなり良い。休日日和という感じ。ぼくはこれ以上何かする気にならないので帰るだけだが。
帰宅して昼飯を食べ、玄関で下駄を修理(補強)する。ゴム板を切って爪先部分にボンドで接着。うまくいくかな。しばらく圧着して放置。
シャワーを浴びたあと、あちこち部屋の掃除をする。明日は人が来る予定なのである。夕方になり今度は台所のシンク・生ゴミ受けなどを掃除。ヘドロ相手の仕事はかなり疲れる。20時ごろやっと片付いて夕飯の準備。ちょっと多めに茹でてしまったスパゲティにペペロンチーノソースをかける。紅茶はイングリッシュブレックファストを淹れているが、ミルクも砂糖も切らしていてストレート飲みする。コーヒーよりきついんじゃないかという気もする。おかずがなかったので、腹の足しにインスタント豚汁を飲んでしめる。
ボーヴォワールの『第二の性』の英語版を読み進める。もうかれこれ読み始めて1年近く経っている。いくら長いとはいえ、時間がかかりすぎだ。そろそろ読み終えたい。この本はすごく勉強になるのだが、書いてあることが現実に忠実すぎるゆえに、ちょっと読んでいてダメージが大きい時もある。さすがに読み始めて長いので慣れてきたけど。
さっきまで映画『攻殻機動隊』(1995)を観ていた。今日で2回目。1回目はエンディングですすり泣いたが、今回はすすり泣かずに済んだ。クールなイメージもある本作だけど、本当は愛の話だったのではないかと今回思い直した。
天国
天国は天国ではないから
天国がおとずれる必要はない
etude #9
人並みにがんばっているから
むくわれないのだ
人に並ぶな
追い越すか
遅れるかだ
片恋 phase 26
あなたにあえないときの
さみしさを
帳消しにするために
あなたにあいにいくのか
あなたにあえないときの
さみしさを
かりいれるために
あなたにあいにいくのか
ぼくには
とうとう
わからなくなった
寄り道
どんなにつまらない詩でも
あなたのもとにとどくのなら
そのとき
わたしのかいたかなしい文字たちも
はじめて
世界に接続されるような気がして
ただもう
なみだがでてくるのです
片恋 phase 25
白い空をみても
あなたのことを考え
青い空をみても
あなたのことを考え
黒い空をみても
あなたのことを考える
末期症状というほかないが
わたしにはもう
治す気も治る気もないのだ
木曜の朝
あたりまえだけど
あなたにあうことの
できない
このさびしさ
片恋 phase 24
あなたのことを
おもいうかべるとき
そのあなたは
すでに本当のあなたでも
そのままのあなたでもない
そのこと自体すでにつらい
あなたのことをおもえば
おもうほどに
わたしはあなたから
はなれていってしまう
片恋 phase 23
かみさま
わたしの仕事が
忙しいのは
知っております
しかしながら
わたしから
休日ばかりは
うばわないで
いただきたい
わたしは
どうしても
だいじなひとに
あいたいのです
そのためだけに
仕事の日々を
戦いぬこうと
そのように
思っているのです