男の人生において
ちいさきこころは
恋愛とたたかいの間を
無限に往復する
もはや
永遠をかたがわりしてくれる
恋人や
殿様は
いないので
ちいさきこころは
ながれにながれ
なんども
フェイクの永遠をつかまされ
そのたびに
旅を仕切り直さざるをえない
男の人生において
ちいさきこころは
恋愛とたたかいの間を
無限に往復する
もはや
永遠をかたがわりしてくれる
恋人や
殿様は
いないので
ちいさきこころは
ながれにながれ
なんども
フェイクの永遠をつかまされ
そのたびに
旅を仕切り直さざるをえない
永遠にはつづかないものは
ひとのうつくしさではなく
そのひとをおもう
わたしの気持ちである
こたえはひとつだ
すきになるのをやめたらいい
だれかがおまえをすきになるまで
すきになるのをやめたらいい
そのように
いきていくことは
可能ではあるけれど
そのように
いきていたなら
いきている感じが
しないのなら
結局
そのように
いきていくことは
できないということ
幸せが
そこらへんに
ころがっているものか
そこらへんに
ころがっているのは
絶望だ!
わたしはたくさんの
絶望をひろったが
どれもなかみは
から
だった
すでにみんな
絶望を呑んで
すてたのだ
獲物をのがした
漁師からでさえ
獲物のにおいがする
おとこの
くさみとは
しにゆくものの
においである
平和があらわすものは
平和ではない
それはたぶん
ぼくの平和でも
あなたの平和でもなく
存在しない
だれかさんの平和でもない