いにしえの広場で
亡霊たちとおどるより
まあたらしい道を
わたしはひとり
あるいていこう
いにしえの広場で
亡霊たちとおどるより
まあたらしい道を
わたしはひとり
あるいていこう
この世の悪夢は偶発的で
あの世の悪夢は恣意的である
悪夢はたくさんだと
この世さえ捨てたくなるのだが
あの世の悪夢が
この世の悪夢よりましであるとは
だれも請け負ってくれない
街でわたしをみる
ほとんどのひとは
わたしのことを
雑にしかみないだろう
よしんば
わたしのことを
ちゃんとみるひとが
あらわれたとして
そのひとはむしろ
目にはみえないものに
感づくだろう
いまふたたび
ひとりにたちかえり
あらためて思うことには
やはり煙草はやめたほうがよかろう
他人にみせる自分は
そんなにたくさんはいらない
海のうえで
あなたを想っているときが
いちばん
あなたを想っているときでした
気持ちが暗いから
せめて髪型だけでも
あかるくしようと
金髪ロングにしてから
しばらく経つ
ぼくは自分の
金髪ロングにさえ
うつになりはじめていた